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診療トピックス|すこやかこどもクリニック 三ツ境|三ツ境の小児科、アレルギー科、内科

舌下免疫療法

外来で舌下免疫療法を行った患者さんから、「治療をやってよかった」「去年と違い、今年は症状がとても楽です」ということをよく聞きます。当院では積極的に舌下免疫療法を推奨していきます。

舌下免疫療法とは

アレルギー症状に対して、根本的な体質改善を目指す治療です。現時点で、舌下免疫療法には2種類(スギ花粉とダニ)あります。アレルギーの原因物質(アレルゲン)を含む成分を少量ずつ内服し、アレルギー反応を和らげていく治療です。

対象となる患者さんについて

基本的に5歳以上のスギ花粉またはダニが原因となるアレルギー性鼻炎の患者さんです。当院では大人の方も治療を行っていきます。スギ花粉またはダニに対するアレルギー検査を行う必要があります。検査は血液検査やプリックテスト(皮膚の検査)を行います。6歳以上であれば比較的痛みの少ない針を用いたアレルギー検査を行うこともできます。

当院での舌下免疫療法の進め方

舌下免疫療法を開始するまで、主に以下のような手順で行います(今まで行った検査の内容等で手順が変わることがございます)。

1.

初回の受診(舌下免疫療法の治療の提案、アレルギー検査の検討)

アレルギー外来の予約をお願いします(もしアレルギー外来の受診が難しければ、お電話にてご相談ください)。スギまたはダニに関してアレルギー検査を行います。過去に検査をしていれば検査が必要ない場合もあります。

2.

2回目の受診(アレルギー検査の結果説明、初回投薬する日にちの決定)

アレルギー検査の結果説明をし、適応を判断します。初回の投薬する日にちを決めて予約を行います。

3.

3回目の受診(初回の投薬)

初回は少量の投与を院内で行います。初回の投薬の時には副作用の確認のため、院内で30分経過観察を行います。問題なければその後、1週間は少量の投与を続け、2週目から薬の増量を行います。

4.

4回目の受診(初回投与後)

副作用の確認のために初回投与から1~2週間で再診していただきます。問題なければ1ヶ月に1回程度の来院を3年以上続けていただくこととなります。

舌の下で行う治療って?

舌下免疫療法Q&A

治療の期間はどれくらいですか?
3年以上の治療を行う必要があります。
効果はどれくらいありますか?
長期に服用することにより、60~80%の方に有効と言われています。残念ながら、20%程度の方には効果がないと言われています。
何歳から治療を行うことができますか?
薬剤を舌下に1分以上保持する必要があるため、概ね5歳以上が対象年齢となります。当院では大人も対象となりますので、お気軽にご相談ください。
いつから始めることができますか?
スギの舌下免疫療法:スギの飛散が終了した後から治療を行うことができます(6月~11月頃)
ダニの舌下免疫療法:1年の内、いつでも始めることができます
毎日服用する必要がありますか?
毎日服用する必要があります。もし飲み忘れてしまったとしても、継続することが大切です。
数ヶ月以上、服用を中断した場合には初回の投与量より再開が必要になります。
費用はどれくらいかかりますか?
診療費を除いたお薬代は、3割負担で以下のような金額になります。
スギ花粉症(シダキュア):約1500円
ダニアレルギー(ミティキュア):約2000円
スギとダニの舌下免疫療法を一緒に行うことはできますか?
可能ですが、同時に始めることはできません。一方の舌下免疫療法が安定してから、もう一方の免疫療法を行うことになります。
どのような副反応がありますか?
頻度が高いものとして口腔内の腫れ、口内炎、のどや耳の痒みなどがあります。ただし、稀に全身性の症状が出現することがあるため、初回の服用時には必ず院内で30分の経過観察が必要になります。

弱視のスクリーニング検査

弱視は50人に1人と高頻度に認められ、生後60ヶ月までに治療を開始すれば予後がよいとされています。そのため早期発見・早期治療がとても大切です。しかし、3歳時健診での見逃しが問題となっています。当院では早期発見のため、スポットビジョンスクリーナーによる弱視のスクリーニング検査を行えます。

スポットビジョンによる弱視のスクリーニング検査

スポットビジョンによる弱視のスクリーニング検査 スポットビジョンによる弱視のスクリーニング検査

弱視とは?

弱視とは視力の発達が遅れた状態です。弱視は50人に1人いると言われています。弱視の危険因子となるものは、斜視や屈折異常(遠視、乱視、近医、不同視)です。一般的には生後60ヶ月までに治療を開始すると予後がいいと言われています。そのため早期発見・早期治療がとても大切です。しかし、3歳時健診での見逃しが問題となっています。

以下のような症状があれば注意が必要です

  • どこを見ているかわからない
  • ものに顔を近づけてみる
  • 目を細める
  • 友達に睨んでいるといわれる
  • 顔を斜めにして物を見る
  • 斜視がでる
  • 目が揺れる(眼振)

弱視のスクリーニング検査とは?

スポットビジョンスクリーナーという機器で検査を行います(写真を載せる)。弱視の危険因子となる斜視および屈折異常(遠視、乱視、近視、不同視)をスクリーニングする機器です(視力を測定することはできません)。
検査は生後6ヶ月から行うことができます。検査の様子に関しては以下をご確認ください。数秒で検査が終わるため、怖いことは全くありません。

弱視の早期発見のために

近年の報告で、弱視が1回の検査では発見されず、繰り返し検査をして見つかることもあるようです。当院で行う6~7ヶ月健診、10ヶ月~1歳健診の際には、弱視の検査を無料で行えます。
可能であれば1歳6ヶ月健診、3歳健診、入園前健診などにも検査されることをお勧めします。その他にも気になることがあれば適宜ご相談ください。弱視スクリーニング検査の結果、必要に応じて小児眼科をご紹介させていただきます。

費用に関して

  • 6~7ヶ月健診、10ヶ月~1歳健診時→無料
  • 気になる症状がある際→医師の判断にもよりますが、保険で検査を行える可能性があります。
  • その他→自費診療:1000円

夜尿症

夜尿症の患者さんは多くいらっしゃるのですが、何となくご家庭で様子をみてしまうことが多くあります。夜尿があると、お子さんの自尊心に影響します。お子さんが少しでも自信を持って生活が送れるように早めにご相談いただければと思います。

夜尿症とは何ですか?

夜尿は、就寝中に意図せず尿をもらしてしまう現象で、「5歳以降で1ヶ月に1回以上の夜尿が3ヶ月以上続くもの」と定義されています。有病率は5~6歳で約20%、小学校低学年で約10%、10歳を超えても5%前後にみられるとされています。中学生になると1~3%まで減少しますが、大人になってからも症状が残る例があります。

夜尿症の自然経過は?

小学校の夜尿は1年で15%程度の自然治癒を認めると言われています。しかし、前述したように数%は成人へと移行してしまいます。生活指導を含めた治療介入を行うことで、自然経過に比べて治癒率を2~3倍程度に高めることができ、治癒までの期間を短縮できるとされています。

夜尿症が心に及ぼす影響は?

夜尿により子どもが心に受ける影響は、いじめや仲間外れによる大きいとの報告があります。また別の報告によると、夜尿症がある子はない子と比べて、自尊心が低く、自分の外見に劣等感を抱いている割合が高いようです。これらのことから、患者本人やご家族が悩んでいる場合には、積極的治療が推奨されます。

夜尿症の治療は?

夜尿治療は基本的に小学校1年生(6~7歳)から始めるので、受診のタイミングとしては小学校入学が目安となります。治療としては主に以下になります。

1.生活指導

夕方以降の水分や塩分制限を行います。中途覚醒をさせず、早寝早起きを行うことも大切です。便秘があるようなら、便秘の治療も行っていきます。1ヶ月程度様子をみて、改善が乏しければ積極的な治療を検討します。

2.薬物療法

生活指導でも改善しない場合は、内服薬による治療を行います。薬の効果は食事により影響を受けるため、服用するタイミングに注意が必要です。また効果が不十分であれば薬の量を増量します。副作用に水中毒による、低ナトリウム血症があります。副作用を予防するために、厳格な水分摂取管理が必要になります。

3.アラーム療法※当院では行っておりません

患者が排尿すると、尿の水分をセンサーが感知してアラーム音が鳴り、患者を覚醒させる治療法です。当院ではアラーム療法は行っていないため、必要に応じて専門施設に紹介させていただきます。

便秘

便秘は夜尿と同じく、何となく様子をみてしまっていることが多い疾患です。外来では固いうんちで痛くて困っている子や、きちんとうんちが出ず自尊心が傷ついている子がいます。最近では治療開始が遅れるほど、症状の持続期間や治療期間が延長することも指摘されております。

便秘、便秘症とは?

小児慢性機能性便秘症ガイドラインというもので、便秘は「便が滞った、または便がでにくい状態である」と定義されています。さらに、便秘症は「便秘による症状が表れ、診療や治療を必要とする場合」と定義されています。ここで大切なことは、便秘の定義には排便回数・排便頻度が含まれていないことです。
便秘症の診断には、排便困難や便貯留に着目することが必要です。

便秘による症状とは?

代表的な症状に、腹痛、嘔吐、吐き気、集中力の低下、肛門周囲のびらん、夜尿、胃食道逆流症(げっぷ、口臭)などがあります。特に便塞栓による便漏れ便失禁が問題になります。「便秘なのに下痢がでる」「兎糞状の硬いコロコロした便を漏らす」などの訴えをよく聞きます。
症状によってはきちんと便秘と認識されていない例もあります。

便塞栓とは?

肛門が硬く大きな便により蓋をされている状態です。便塞栓があると、便を出したくても出せない状態となっており、新しい便が来ると押し出されるように便が漏れ出てきたり、便塞栓の脇を便の液体成分だけが染み出たりします。この症状を「下痢がある」と訴える例がよくあります。
便塞栓があると治療方針が変わるため、便塞栓の有無を確認することが大切です。

便秘の治療は?

便塞栓があればその治療を行うことがまず大切です。当院では超音波検査によって便秘の状態を把握します。便塞栓の解除が不十分で他の治療を行っても効果が期待できません。便塞栓を改善させた上で、規則正しい生活習慣・食生活、薬による治療を開始します。苦痛なく排便できるようになることが一つの目標です。