デュピクセントとは?
デュピクセント(一般名:デュピルマブ)は2023年9月に生後6ヶ月からの全年齢のアトピー性皮膚炎の患者様に投与が可能となりました。皮下注射のお薬でサイトカインという炎症を引き起こす原因物質に作用し、炎症や痒みを抑え、皮膚のバリア機能を改善してくれます。
デュピクセントは、ステロイドや保湿剤などの治療だけでは症状のコントロールが難しい中等症〜重症の患者さんに効果が期待でき、アトピー性皮膚炎で苦しんでいる患者さんにお勧めしたい治療薬です。
デュピクセントについて(外部サイト):デュピクセント®をご自身で注射される患者さんへ
投与方法
初回は医療機関で行い、その後はご自宅で保護者の方が注射する場合もあります。
体重や年齢によって用量や投与間隔が異なります。
詳しい投与スケジュールはこちら(外部サイト)
副作用について
デュピクセントは比較的安全性の高い薬ですが、副作用が出ることもあります。
主な副作用
- 注射部位の赤み・腫れ
- 結膜炎(目のかゆみ・赤み)
- 発熱や頭痛
- まれにアレルギー反応(発疹・息苦しさなど)
費用について
成人では高額な治療費が必要となりますが、小児では小児医療費助成の適応となりますので、少ない負担で治療を受けることができます。
最後に
デュピクセントは、これまで治療が難しかったお子さんのアトピー性皮膚炎に対し、新しい選択肢を提供してくれる薬です。安心した生活を送れるように心から応援しています。
お子さんの症状や生活スタイルに合わせて、最適な治療方法を一緒に考えていきましょう。ご不明な点があれば、いつでも医師・スタッフにお声がけください。
参考サイト(外部サイト):デュピクセント®をご自身で注射される患者さんへ